レンタルサーバー探しの考え方 実践編1!
webサーバーを手に入れるには、レンタルだけでなく、いろいろな方法があることは以前書きました。
現実には、自前のサーバーを構築できるほどの時間的、知識的、経験的余裕を持っている人は少ないです。
逆に言えば、貴重な時間を費やすぐらいなら本業に集中したほうが幾分効果的です。
ベーシックな考えは「そのwebサーバーを使って、何がしたいのか?売りたいものがあるのか?」
と言った何がしたいかが重要です。
商品の仕入れ、コンテンツの更新、広告、販売戦略など、やるべきことがあります。
ほとんどの人はレンタルサーバーを利用することになるでしょう。
そこで、レンタルサーバーを借りる時の注意は、まず最初に考えなければいけないのは「価格の安さだけで決めないこと」です。
「同じスペックなら、安い方が良い!」という考え方は、レンタルサーバーには案外当てはまらなかったりします。
何度も言うように、レンタルサーバーの性能はそのハード的性能だけで決まるものでもなく、環境も含めて重要です。
では、「ハードのスペックを良くすること」と「サービスの環境を良くすること」ではどちらに、より多くのお金がかかるでしょうか?
答えは「サービスの環境を良くすること」です。
環境を良くするには、莫大な初期費用と維持費が共にかかります。
あなたにとって「スペックの良いレンタルサーバー」とは何ですか?
- CPUが高速である
- メモリがたくさん積んである
- ハードディスク容量が大きい
などが思い浮かぶだでしょうしある意味その通りです。
でもこれらは「使っているパソコンのスペックを上げる」のと同じ事です。
ようするに、初めから高性能パソコンを買ってくるか、自作パーツで増設すれば、誰にでも簡単に実現できます。
一度作ってしまえば、気まぐれでも無い限り特に維持費はかからないでしょう。電気代ぐらいでしょうか。
それに対して「環境を良くすること」は、ものすごく大変です。
環境とは例えば「サーバーをどこに設置するか?」などで、その設置場所に繋がっている回線の速度や帯域が重要です。
そのサイトを見に来る人に対して、快適な接続環境を提供することが、サーバーの最大の使命です。
優れたコンテンツでも、表示速度が遅かったり、サーバーが見つかりませんな状態では無意味です。
サーバーの設置場所は高速で安定したバックボーンと繋がれている必要があります。
他にも停電時の対応、耐震構造、24時間365日の監視体制、冷却システム、入室管理セキュリティーなど、
「サーバーの安定した稼動を保証する」ための設備が必要になります。
サーバーは24時間365日稼動していて当たり前!
普通のパソコンのように「固まったら再起動すればいい!」という話では案外済まされないものです。
有名サイトのサーバーが落ちて、数時間でも使えなくなる事も有りますが、結構な機会損失なのです。
だから、サーバーの設置環境を良くするためには莫大な費用がかかっています。
もちろん、個人レベルや小さな会社には到底真似できません。
しかしサーバーを作ること自体は、パソコンとapacheのようなアプリケーションサーバー用のミドルウェアを使えば誰にでも簡単に実現できます。
あなたが自分のパソコンで自宅にサーバーを構築してネットワークを解放し、それを誰かに有料で貸し出せば、あなたも立派なレンタルサーバー会社になります。
(さくらインターネットの創業はこれに似たような話から始まっています。)
とは言え、あなたの家が停電や火災が発生しない保証はあるか?火災で潰れない保証はあるか?泥棒がパソコンを盗む心配は無いか?サーバーの復旧を最優先でやってくれるのか?など、どんなに価格が安くても、意味不明なサーバー会社を選ぶと痛い目を見るのは目に見えているわけで、ここ10年で脈々と変なレンタルサーバー屋は消えてきたわけです。
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